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【アレンジ基礎編】初心者におすすめ、ラウンドアレンジの作り方

アーティフィシャルフラワーアレンジメントの作り方

こんにちは、メリアルームアーティフィシャルフラワースクールの森田です。

先日のブログでアーテフィシャルフラワー初心者さんに揃えてほしい道具についてご紹介しましたが、今回はその道具を使って簡単に作れるフラワーアレンジについてご紹介したいと思います。

お花が初めての方・アーティフィシャルフラワーを扱うのが初めての方も素敵に仕上がる、フラワーデザインの基礎となる「ラウンドアレンジ」の作り方です。

 

アレンジメント制作に必要な、用意するもの

 

アレンジメントを制作する際に必要なものは以下3つです。

・前回のブログでご紹介した4つの道具

・花器(フラワーベース)

・アーティフィシャルフラワー

 

ここで大事になるのが、アーティフィシャルフラワーの花材選びです。一般的にフラワーアレンジメントに使う素材には、生花・プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワーの3種類がありますが、3種どの素材を使ってフラワーアレンジを作る時も、共通して言える大切なことは、「花材選び」なのです!

ですがお花初心者さんの方は、沢山のお花が陳列しているお花屋さんや花材屋さんで、一体どのように花材を選んだら良いの?と悩まれる方も多いはず。

そこでまず初心者さんに知って頂きたいのは、お花にはどのようなタイプ・形態(形の特性)があるのかという、基本の花知識です。花の形態を知ることで、フラワーデザインを制作する際に何の花をどのように用いると良いか、フラワーデザイン全体の構成を計りやすくなりますので、お花初心者さんは特に花材選びがスムーズになりますよ。

 

 

 

花の形態、基本の4つ

 

◆ラインフラワー

ラインフラワー

線的な花。1本の茎の上にここの花が長く並んでいるのもので、直線的なフラワーデザインまたは骨組みとなる花のことを言います。

【例】デルフィニウム、スイートピー、ストック、デンファレ 等

 

◆フォームフラワー

フォームフラワー

特殊な形態の花で、見分け方としては、花弁が1枚でも×と形が崩れてしまう花のことを言います。個性的な花の特性を活かし、フラワーアレンジの主役に用いることが多いです。メリアルームスクールでも多用するタイプです。

【例】カラー、胡蝶蘭、あじさい、パフィオ、カトレア、カサブランカ 等

 

◆フィラーフラワー

フィラーフラワー

埋草的な花。「フィラー」という言葉は英語の「to fill=埋める」という意味から生まれています。小さい沢山の小花がついていて、花と花との空間を埋めて、空間を満たしたり繋げる役目を持っています。

【例】かすみ草、ブプレウム、マトリカリア、スターチス 等

 

◆マスフラワー

マスフラワー

「mass(マス)」とは「大きなかたまり」という意味で、マスフラワーはかたまり的な花のことを言います。花の形が大きく丸いもので、一般的にラインフラワーとフォームフラワーの中間に位置する花として使われます。

【例】バラ、アネモネ、ピオニー(シャクヤク)、ラナンキュラス、ダリア 等

 


 

以上4つのタイプの花の特性を押さえて花材を選んでいくのですが、フラワーアレンジ初心者さんにおススメなのは、メインになるお花に「マスフラワー」と、お花とお花の空間を埋めてくれるフィラフラワーの組み合わせでアレンジを作る方法です。するとバランスが取りやすくアレンジメントしやすくなります。

 

 

アーティフィシャルフラワーアレンジメントの作り方の特長

花材が決まったら、花器にフォームをセットし、いよいよお花を挿していきます。生花・プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワーそれぞれのアレンジ制作には特長があります。

生花のアレンジメントの場合は、フローリストナイフやハサミなどでステム(茎)をカットし、吸水フォームに挿していきます。

プリザーブドフラワーのアレンジメントの場合は、プリザーブドフラワーは花首しかない(茎が付いていない)花が殆どなので、1つ1つワイヤリングをしてからアレンジをしていきます。

アーティフィシャルフラワーでアレンジメントを作る場合、基本的には生花と同様にステム(茎)をカットしてアレンジフォームに挿していきます。ステムが短かかくアレンジの高さが足りない場合や花の形状によってはワイヤリングをして挿す場合もありますので、1つのアレンジメントの中にステムのまま挿す花とワイヤリングをして挿す花がミックスしたりします(使用する花材により異なります)。

こうしてステムの処理やワイヤリングを上手く使い分けることで、生花には出来ないアーティフィシャルフラワーならではのフラワーデザインを実現できる点が、アーティフィシャルフラワーアレンジの最大の特長ですね。

 

 

初心者おすすめ・ラウンドアレンジメントの作り方

アーティフィシャルフラワーのラウンドアレンジメント

ここからは簡単なラウンドアレンジの作り方をご紹介します。今回は分かりやすくピオニーのみ使用しますね。まずはアレンジの中でもメインとなるピオニーから挿していきます。

ラウンドアレンジメントの作り方1ラウンドアレンジメントの作り方2

全てのお花が花の中心(メカニカルフォーカルポイント)に向かって挿します。アウトラインから挿していき横幅、高さを決めます。

ラウンドアレンジメントの作り方3ラウンドアレンジメントの作り方4

写真左は上から見た形。写真右は真横から見た形です。上から見ると綺麗な円形に、横から見るとお花が半円の曲線を描いています。同じお花でも、つぼみなどの小さなお花は、少し高さを出すことで全体のアレンジに動きが出ます。全体のラウンドの曲線ライン、お花が潰れていないかを確認して完成です。

 


 

今日ご紹介したラウンドアレンジメントは、一見とてもシンプルで簡単なように見えますが、お花初心者の方に先ず最初に知って頂きたい、お花の基礎的で大事な知識や技術が沢山つまっています。なので一番のおススメは、やはりラウンドアレンジです。

初心者の方には他にボックスフラワーなどもおススメですが、色合いやお花の配置によってはとても単調なアレンジになってしまいます。

ラウンドアレンジもボックスフラワーアレンジも、お花選びのポイントや色合わせなどを学んでいくと、同じ形・同じ器でも、まったく新しい個性のフラワーアレンジに進化していきます。

アーティフィシャルフラワーの場合は、造花のため丈夫で枯れることがないため、メインのお花を挿し変えたり足したり引いたり、作ったら終わりではなく、無限に自由に遊ぶことが出来ます。それを繰り返しながら技術やセンスを培うことで、アーティフィシャルフラワーのアレンジメントがもっともっと楽しくなりますよ。

アーティフィシャルフラワーアレンジの魅力を、もっと多くの方に知って頂けるよう、これからもアレンジメントの作り方を発信していきますね。